なってはいけない大人
三十路男!12歳年下の娘との恋愛体験談
とあるファミレスに到着した私。
先ほどの番号に電話をすると、一人の女性が席から立ち、こちらに歩いてきます。
「リカです。どうも。越後さんですよね?」
眼鏡でショートカット、ちょっと小柄で細身の女の子です。
あらら。かわいい。
席について、ドリンクバーを注文。
特製のヘドロ色したオリジナルドリンクを調合して、無言のまま座っていると…
リカ「なんで、連絡してあげないんですか?」
私「!!!!???」
リカ「由比のことどう思ってるんですか?」
いやいやいや!したよ!
DoCoMoの回線が焼ききれる程電話したよ!
でも、出てくれなかったの!
そんな事を説明してると、逆にリカちゃんが驚いた様子。
要約すると、ある日、いきなり由比ちゃんが元気なくて落ち込んでいた。
理由を聞いてもはっきり教えてくれないので、リカちゃんなりに心配になって、合コンとかに誘いまくっても一向に元気になる気配が無い。
放っておいても3ヶ月そのまま。
そこで「前に話に聞いてた男が原因ではないか」と予想したリカちゃん。
まさか、その男に振られたのか?ひどい事をされたのか?
そんなこんなで、偶然知った私の番号に電話してきたそうです。
え~と…
色々間違ってるんですが、
1、私と由比ちゃんは付き合っていない。だから振られたりしない。
2、親友とはいえ、携帯の番号とか見ちゃ駄目。
3、由比ちゃんを合コンに誘い出すなんて万死に値する。
ということで、こちらの事情とかを説明することに。
最初は納得いかなかったようなんですが、何とかこちらの言い分を信じてもらえるようになりました。
そして、話を進めているうちに、由比ちゃんが現在の欝モードに突入したのは、前回のデート翌日だと判明したのです。
それが、判明した途端、リカちゃんは…
「それですよ!その日何かあったんですか?」
と、もう「事件は解決だ!」みたいな、「犯人はこの中にいます!」みたいなテンションで私に聞いてくるのです。ところが…
泥酔して全く記憶が無い。
それを私から告げられたときの、リカちゃんの目が忘れられません。
この世には「なってはいけない大人」という者が確実に存在する。
この目の前のヘドロ色した飲み物を飲む男がそれだ!
リカちゃんの目は眼鏡の奥でそう語っていました。
「とりあえず、その日に何があったのか、それとなく由比に聞いてみるんでまたメールします。」
そう言って、メアド&番号交換を済ませると去っていくリカちゃん。
また…また由比ちゃんに会えるかも!!
そう思って、ふとファミレスの窓に映る自分の姿を見ると、そこには珍妙な腐ったブルドックが。
一刻も早いダイエットを誓った私は、ヘドロドリンクを飲み干し、家路に着いたのです。
次回!「電話がナッシング」震えて待て!※続く
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