駅前留学
三十路男!12歳年下の娘との恋愛体験談
映画館を出た私たちは、夕闇が隠そうとしている新宿の街を歩きます。
「途中でお腹空いて、お腹なっちゃうんじゃないかなって心配だったんですよ~^^」
「いや~。俺もなんだよね。どこか入ってご飯食べていこうよ」
なんて会話をしながら、居酒屋を探します。
週末の夕方ですから、空いてる店を探せるか心配だったんですが、そこはどっこい歌舞伎町。
5分も歩けば
「最初の一杯無料ですよ」「おつまみサービス中です」「個室ご用意できますよ」「金髪ヌキヌキだよ」などと、お声がかかり選り取り見取り!
女性と一緒にも関わらず「金髪ヌキヌキだよ」とか言ってくる根性に唖然としていたんですが、ある居酒屋に決めて移動する最中、それを遥かに上回る猛者が現れました。
いきなり、マシンガンがよく似合いそうな骨太の黒人さんが聞いてくるわけです。
「オオ!オニイサン!ゲンキアルカ?」
見知らぬ人に「元気か?」なんて聞かれたのはいつ以来でしょう。
彼は全く屈託の無い笑顔で私に語りかけます。見るからに「元気一杯」です。
しかし、彼は本当に元気なんでしょうか?
いかに、屈強な黒人さんでも異国暮らしは寂しいもの。ましてはここは新宿、東京砂漠。
きっと毎日故郷の青い空に思いをはせ、枕を涙にぬらしたりしていることでしょう。
そんな彼が、自分の孤独を隠しながら、見知らぬ私に笑顔で「元気か?」と聞いてくるのです。
ば…ばかやろう!無理しやがって!…俺の前では無理なんてしなくてもいいんだぜ。ブラザー。
そう思った私が「元気だよ!ありがとう!」と答えた時、彼はこう返しました。
「ゲンキ ナラ、オマンコ デキルナ!」
そして、腕をグッと掴むと「ベリーナイスオマンコよ~」と言いながら暗がりに連れ込もうとするのです!
ノー!オマンコ・ノー!
ガールフレンドと一緒だからと説得しまくって、なんとか解放してもらうことに成功。
背中からは「ナンデ?ゲンキナノニ、オマンコシナイカー!」という声が聞こえます。
ヘイブラザー!元気はオマンコの為だけにあるわけではないんだぜ!
私は歌舞伎町の夜空にそう呟きながら「だ、大丈夫でしたか~?」なんて、驚いている由比ちゃんと共に居酒屋の階段を登ったのです。
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