髪型in the ヘル
三十路男!12歳年下の娘との恋愛体験談
ヘアースタイル改造計画!
これさえ上手くいけば由比さんに
越後さん?まぁ、こんな素敵な方だと思いませんでしたわ。
どこからどう見てもソムリエに間違いなしですわ!
もうこの瞬間に生涯あなたに恋することを決定いたしました。
ついでに、この100億円も差し上げます。
とかなってしまうんじゃないだろうかと、俄然テンションは上がります。
私 「ソムリエっぽくお願いします」
店主「…ソム?…はい?…はい!」
何?なんですか?その間は!
以前の悪夢が蘇ります。だから床屋は嫌なんですよ。
ただ、今回は時間がありません。
とりあえず私は「腐った海草」よりはマシになるだろうとひたすら耐えたのです。
30分ほど経ったでしょうか。
気持ちはこの後の待ち合わせにジリジリするばかりだったのですが、床屋の大きなガラスドアから差し込む太陽の光を眺めていると、懐かしいような忘れていた感情を思い出し、なんだか焦っている自分がばかばかしくなってくるものです。
こういうふとした瞬間は、効率やスピードなどにとらわれている自分に気づかせてくれる大切な時間ですね。
今は何でも効率が優先される世の中で、そのしわ寄せは地球の環境とか、ものすごい大きいレベルまで及んで、砂漠化とかそういう問題にもつながっています。
緩急破壊による気象の変化によって作られた新しい砂漠は、全く養分の無い大地は見渡す限りの不毛の土地。
作物も育たず、生き物すら見当たらない砂漠化した土地は、車の窓から除いただけでは、誰からも見向きもされない、ただの不毛な土地でしかありません。
しかし、もしここで先を急がずにブレーキを踏み、エアコンの効いた車内から、一歩だけその土地に踏み込みんだら何が見えるでしょう?
立ち止まり、足元を見てみたら。
そこには名も無いような小さい命が、貧相に、ひっそりと、しかし必死に生きています。
つまり、何が言いたいかというと、
大切なものというのは急ぐとこをやめた瞬間にだけ気づくことが出来る
ということではなく、
たった30分の間に、私の頭の砂漠化が急速に進んだということ。
そして、店主のソムリエ感に大いに疑問を持ったということ。
どう好意的に見ても、「ソムリエ」というよりは「死んで2日経った板前」といったヘアースタイルについて、店主と少々口論。
自ら改善の為に陣頭指揮をとったことろ、砂漠化はより進行したのでした。
「腐った海草」のような髪型は「死んで4日経った板前」という髪型に生まれ変わることに成功。
私は、なけなしの金で帽子を購入し、急いで待ち合わせの新宿へ向かったのです。
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